城(immortal noctiluca)

2018年2月に天田優子さんの音楽に触れ、2018年後半からは毎日BGMのように聴いているのだが、2019年に入っても彼女の曲であることはわかるけど曲名が言えないことに気が付いた。つまり知っている積りが、全く消化できていないことが分かったのだ。そこで遅まきながら、一つ一つの曲たちを整理してこのような形でアウトプットすることにした。

対象となるのは、バンドjoyの頃の曲たちから、immortal noctiluca、天田優子さん名義の曲まで。音源化されていないけどライブでは演奏されている曲、仮タイトル、あるいはそれすらない新曲も対象にする。初回を飾るのは、まだ音源化されていない「城」を取り上げる。

分類:immortal noctilucaで基本的に演奏される
収録音源:2019年12月現在、音源化されていない。immortal noctiluca名義のライブで既に10回弱程度は披露されている印象があるので、ライブでは2018年後半くらいには初披露されていたかもしれない。

モチーフ:自分を傷つけようとした大嫌いな人を思い浮かべて書いた曲だと、第2回アルテマ音楽祭(2019年6月14日のアルテマLive会場に出演)のMCで紹介していた。別のライブでも、この曲のタイトルがなぜ「城」なのかについては、そういうイメージしかないでしょ、といった話をしていたのを記憶している。古びた灰色の巨大な西欧の城が目の前にどーんと居座っていて、自分の行く手を阻んでいる、そんな風景が彼女の脳裏にイメージされているのを想像している。

曲調:音源化はされていないが、上記のアルテマ音楽祭というバーチャルライブの動画が残っているので、いつまで掲載されているかは保証の限りではないが、リンクを貼っておくので、解説は省いてとにかく聴いて(見て?)いただくのが一番だろう。リンク先のYouTubeは長尺の動画だが、彼女のこの曲「城」の部分は、3:34:04~3:38:50あたりになる。「城」をフルで見ることが可能だ。

歌詞:歌詞も上記動画でほぼ確認することができるが、一部を下記に紹介しておこう。

見せかけの 優しさ見せ 器用に包み
疎ましい 視線をそこに 置いてくるの
迫り来る焦りの 渦の中で 綱渡りのように進む
あざ笑うような その目を向けないで
手にしたいもの 叶えたいこと
欲しがる自分に 恥じらいが生じ
やかましい外野の声が 執拗に絡みつき 黒く染まる

かなり病んだ歌詞のように感じると思うのだが、不思議にこのマイナー調の曲の中で彼女の甘い歌声が妙にしっくりくるのは贔屓目だろうか。バンド系のimmortal noctilucaで演奏される曲だが、比較的しっとり目の曲なので、メロディーと彼女の歌声が映えるようなステージで目を閉じて聞き入りたい、そんな曲だ。2020年には音源化してくれるだろう。

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